誘拐の果実 (下) (集英社文庫)

誘拐の果実 (下) (集英社文庫)

病院長の孫娘が誘拐された。
犯人からは、人質の黒髪と、前代未聞の要求が突きつけられる。
身代金代わりに、入院中の患者を殺せ、というのだ。
しかもその人物は、病院のスポンサーでもあり、政財界を巻き込んだ疑獄事件で裁判を待つ被告人だった。
悩む家族、後手に回る警察。人質救出の極秘作戦が病院内で幕を開ける。そこに第二の事件が―。
今度の人質は19歳の大学生だった。
犯人の周到な計画に翻弄される警察。試練を受け、新たな歩みを始める家族。
謎は深まり、やがて恐るべき秘密が浮かびあがる…。
スリリングな展開、迫真の描写。そして感動のラストへ!
最後に誘拐の果実を手にする者は誰なのか。

amazonより)


下巻が圧倒的に面白かったので
画像はあえて下巻を使いました。


最初はまずまず。
中盤はダラダラ。
後半、面白い。
そんな流れ。


<ネタバレあり。反転してください>
ほんとにね、最初〜中盤はこの本買ったのを後悔するくらいのぐでんぐでん。
でも後半は面白い!
工藤巧のふてぶてしさにむーと思うこともありつつ、
でも最終的にはあまりにもイイ人になってるのがなんだかなぁ。
こんなにイイ人なのに、
それまでのキャラは一体???
ギャップありすぎじゃないか???


もうちょっと、悪の部分があってもいんじゃないかな。
あまりに純粋すぎて、むしろ偽善っぽい。
こんな人たち、いないんじゃないかなぁ…
誰かのために、自分を罰しながら犯罪を犯す…


イマイチ、しっくりこない部分もあります。

<ネタバレ終了>


結局、この本って1月くらいから読んでたんだよね。
やーっと次に行ける…(涙)